はじめに
8月12日にダボスにて行われたWorld Economic Forum(ワールド・エコノミック・フォーラム)が発表した内容を見ると、今後の金融市場の中でブロックチェーンが重要な価値を持つとしている。それは第3のIT革命と称されるほどであり、2016年の乱高下を繰り返す日本の株式市場でもその存在感を示しています。無限の可能性を持っているので、時代遅れにならないように今日はこれについてまとめていきます。
ブロックチェーンとは
世界で10分間の間に取引された暗号通貨ビットコインを示す単位の事を「ブロック」と呼び、それを鎖のようにつなぐ事でその正当性を担保するという技法を指します。利用者間でビットコインのやり取り(支払い)を行うために、暗号化された情報をやり取りして、その取引結果を相互保有するデータベースに記録し共有します。その共有データの信頼性から利用者間で取引を承認して完遂する。簡単にいうと金融機関が間に入らずに利用者間で安全な金融取引・価値の交換ができるということです。金融の話は慣れないと少し難しいので、とりあえずこれだけ理解してもらったら十分です。ここでいう正当性の担保には、マイナーと呼ばれるビットコインの利用者たちがシステム側から報酬を得る目的で自発的に正しい取引として記録する作業を同時にしていることを基盤としています。それに加え、世界中の利用者で共有する台帳を分散して持つことで、誰かが不正をしても台帳と照らし合わせればすぐにばれてしまうことからその信用度を高めています。例えば、自分が仮想通貨のビットコインをたくさん持っていると嘘をついて不正に取引しようとしても利用者で共有する台帳に照合すればバレバレです。
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何が人々を引き付けるのか?
ネット上であらゆる資産が交換可能になります。しかも、金融機関というごく一部に支配されることなく世界中の人と自由に安全に取引ができるようになります。例えば、株や不動産をはじめ権利までブロックチェーンの中で交換可能になります。ブロックチェーンはすべての業界における第三者を排除して取引を完遂できるので利用者同士の自由なシステム構築を実現します。そのためWWW(World Wide Web)と同じように、この共通の台帳を使ったシステムが無限に広がりを見せていくことが考えられ、すでにWWL(World Wide Ledger※台帳)と呼ばれていたりします。
まとめ
ここまでの話では自分へのメリットが少し見えにくいですが、僕ら個人でいうと株の購入も証券会社や証券取引所を介さなくても買えますし、インターネットのドメイン取得にしてもICANNという第三者機関を介さず取得できます。将来的には車の所有権の変更も紙の契約書を使わなくても変更可能になります。今後時代が進めばどんどん僕ら一般人にも便利でうれしいサービスが始まっていくと思われます。
反対に言うと今後の世界を変えるほどの影響力を持っているので、大きなビジネスチャンスもあるはずです。すでに事業をされている方や今後起業したい方はぜひビットコインも想定してサービスを検討してみてはいかがでしょうか?
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